2005年10月11日

吐き気

癌や白血病の抗癌剤治療でもっともつらいものの一つが『吐き気』だ。
ただぼくは今まで化学療法(抗癌剤投与)で一度として吐いたことがない(最近の制吐剤-吐き気止めが優れているというのもあるが)。
だけどもちろん吐き気はある。ガマンすればするほどつらくなる。吐いたほうがラクになるらしいが、体力がごっそり削られてしまいそうで怖かった。強力な制吐剤は、やはり体にダメージを与えるのか、はたまた『保険』の関係か、一日に二回とか回数が決まっている。あとは弱めの吐き気止めが三回までとか。
だから強力な化学療法をやる場合、吐き気止めを使うタイミングはけっこう重要。実は移植の前処置の一日目に担当になった看護婦さんにそれを教えてもらった。
やばい、と思う三十分前に看護婦さんに言って点滴してもらう。そのとき看護婦さんが点滴を作る時間も考慮してオーダーしないと、期を逸することになる。
なのでぼくは、これから移植の前処置に入る患者さんには「吐き気止めのタイミングが大事だよ」と必ず言うようにしている。
posted by マヤ at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 骨髄移植 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月01日

骨髄バンク推進全国大会

今日、10月1日に骨髄バンク推進全国大会2005が慶応大学三田キャンパスで行われたそうです。
サッカー選手のサイン会以外に、いったい何をやるのか、ちょっとだけ興味はあったのですが結局行きませんでした。(これに関する特設ページは無いのか、見つけられなかった。)

バンクから移植しておいて「ちょっとだけ」ってのは何事だ!と思われるでしょうが、ぼくはドナーさんから骨髄液をもらっておきながら、そんなにバンク登録の推進派ではないからです。

今回のスローガン(?)なのかな、「メンバーが足りない」と大きく書かれてましたが、たしかにドナーが見つからない患者さんもいます。
でも逆に6座フルマッチのドナーが数百人もいる患者さんもいる。日本人が単一民族だからなのか、そういう奇妙な不均衡があるらしい。ぼくが入院しているときに出会ったミニ移植をしたおばあちゃんはフルマッチのドナーがなんと1700人もいたそうです。(もしかしたらそのおばあちゃんが何か勘違いしているのかもしれないが…)

そして一番問題なのが、とある患者さんは5人のフルマッチドナーがいたけど、すべて途中でコーディネート終了となってしまった。何かの理由で断ったのか、健康上の問題があったのかは定かではない。結局、彼女は臍帯血移植をすることになった。

ぼくにはたった一人しかドナーがいませんでした。でもそのドナーさんはぼくに骨髄液を提供してくれた。

はっきり言って、あやふやな5人のドナー登録者よりも、ちゃんと提供してくれる1人のドナーのほうが患者にはありがたい。

骨髄提供というのは、生っちょろいボランティア精神などはるかに越えた行為だとぼくは思う。提供者はほとんど物理的な見返りは何も無いのに、責任を負わされるのだ。だが提供したからといって患者の100%が治るわけでもない。そういう実際を知ったとき、たとえぼくが健康体だったとしても、そのあまりの責任の重さにもしかしたらドナー登録はしなかったかもしれない。それでも提供したい、と思う人だけが登録すべきなんだと思う。ホンモノの人だけが。

ぼくは入院中、何人かのドナーさんと同室になったことがある。彼らはほんの数日で退院していったが、みんなすがすがしい顔で退院していった。もしぼくが彼らと同じ境遇だったら、お金には換えられない自信と誇りを感じていたと思う。一生ものの勲章だ。
posted by マヤ at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 骨髄移植 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする